「……子供じゃねえんだから、なんだよ、『もうしません』って」


笑っていた。


「……そう、ですよね」


「お前さあ、どこの学校だか知らねえけどたぶん高校生だろ?

なのになんで敬語なんだよ」


「……じゃあ、敬語は止める。

何年生?」


「俺は高2。

お前は?」


「私も同じ。高2」


「……暗。

高2でその暗さって将来どうなるんだよ!」


じわじわと感覚が戻ってくると、まずはこいつの言葉にむかついた。


「……暗いのは、いろいろあったから」


「……ふうん。

それで今日は死ぬとこまで思い至っちゃったというわけか。」


上から目線な態度にはむかついたけれど、言っていることは合っている。


「……そんなとこ」


正直に言ってしまった。


「お前、自分の気持ちは無いの?

悲しいこととか悔しいこととか素直に言えばいいのに。

黙ってばっかりだからそんなふうになるんだよ」