自分でも、思ったより低い声が出てビックリする。
私、こんなに嫌だったんだ。
「そうだよな。俺も、他のヤツが菜々美にそうしてたらいい気しない。というか、嫌だ」
ひろ君は、私の頭にもう一度手を乗せて、髪を撫でてくれた。
その優しい手の動きに、安心する。
「ごめんな。もうさせない」
「うん・・・」
その時、またピンポーンとインターホンの音が鳴った。
今度こそきっと、私がお願いした宅配だろう。
「今度は、ひろ君出て?」
私の言葉に、ひろ君は立ち上がり、玄関へ向かった。
私は手のひらに置いたままの発泡スチロールに包まれた雪だるまに、もう一度触れてみる。
冷たい。
これが雪、なんだ。
指先に触れる雪は確かに冷たいのに、なぜかあたたかく感じる。
よかった。
これが最後じゃなくて、よかったーーー。
私、こんなに嫌だったんだ。
「そうだよな。俺も、他のヤツが菜々美にそうしてたらいい気しない。というか、嫌だ」
ひろ君は、私の頭にもう一度手を乗せて、髪を撫でてくれた。
その優しい手の動きに、安心する。
「ごめんな。もうさせない」
「うん・・・」
その時、またピンポーンとインターホンの音が鳴った。
今度こそきっと、私がお願いした宅配だろう。
「今度は、ひろ君出て?」
私の言葉に、ひろ君は立ち上がり、玄関へ向かった。
私は手のひらに置いたままの発泡スチロールに包まれた雪だるまに、もう一度触れてみる。
冷たい。
これが雪、なんだ。
指先に触れる雪は確かに冷たいのに、なぜかあたたかく感じる。
よかった。
これが最後じゃなくて、よかったーーー。

