クリスマスが終わっても

「雪・・・だるま?」

雪だるまの形をした発泡スチロールが、ちょこんと行儀良く入っていた。

雪が見たいって話してたから?
だから、最後に雪だるまを用意してくれたの?

雪だるまには、目や口も書いてあって。
その表情が何とも言えず・・・可愛い・・・ような、可愛くないような・・・。

「か、可愛いね?」

しまった、素直に可愛い!とは思えず、疑問形で言ってしまった。

ひろ君は、私の反応を見て吹き出す。

「無理しすぎだろ。というか、それで終わりじゃないから。開けてみて」

クックッと笑いながら、発泡スチロールの雪だるまを指差す。