クリスマスが終わっても

「ありがとうございましたー」

受け取りのハンコが押された伝票を持って、宅配業者さんが小走りで去っていった。
それを見送り、改めて受け取った箱の伝票には、なぜか受取人に私の名前。

「私・・・?」

私、受取人に間違えて自分の名前を書いた?
でも、何でクール便でくるの?
ううん、それより、送り主が・・・。

「何が届いたの?」

私の後ろから手を伸ばして、開け放したままの玄関のドアを閉めながら、部屋着に着替え終わったひろ君が私の頭を撫でた。

何が・・・って、これ・・・。