隣席 ー君と一瞬と蟠りー


終わって、静かに何事もなかったように、着席する。
「柚奈間違えてたよね…」前の席の子が言う。汗をかきながら頷いた。
今は、誰とも関わりたくない。
恋のことを気にしすぎていて、脳内が小田桐でパンクしていたから、取り返しのつかないミスをした。合唱部の一員、というレッテルを貼られているわけで、こんな事を…。
正直、自分のプライドが許せないと思ったその時、
「まーよくあることだよね、気にしない気にしないー」
隣に座っている、花愛がそう言った。
「そうだよね、心配かけてごめんね、本当に」
私は言った。花愛に何度も慰めてもらっていて、なんだか申し訳ないような気持ちになる。