次の日。 いつも通りの電車。 途中で夏帆が乗ってくる。 駅を降りて少し歩いて学校に着く。 下駄箱には寺山くんがいた。 周りに女の子が5.6人いる。 人気者なんだな……。 昨日、病院でみた寺山くんの 悲しそうな顔はもうそこにはなくて、 友達の佐野くんに「おはよ」って 教室に向かう。 「はぁ…」 夏帆 「え!?どうした!?」 「…え?」 夏帆 「せりながため息つくとか なんか珍しいっていうか…」 「なに、笑 失礼じゃない?それ!」