「おっはよー!昨日の音楽番組見た?」 「みたみた!めっちゃかっこいい人いてさ〜」 朝、校門をくぐれば他愛のない話が沢山聞こえてくる。 テレビの話、友達の話、部活の話… だけど私は、一言も喋ることも無く靴箱へと向かう。 靴箱をあけると、沢山の画鋲が入れられていた。 これが私の日常。 雑談する友達も、挨拶をする知り合いでさえいない。 なぜなら、私、早坂千咲は いじめにあっているからだ。