でも、 「紫姫…!?」 紫姫(シキ)と呼ばれた女の子は大きく手を振りながら、ニッコリ笑う。 それを見た花陽が勢いよく走り出す。 「紫姫、1人でここまで来たの?!」 「ううん、1人だと花くん怒るから…暖くんに送ってもらったの!」 暖(ヒナ)くん…? 1度だけ聞いた、花陽の兄弟の話。 双子の弟、名前は確か… 暖空(ヒナタ)くん。 花陽の弟さんとも交流があるなんて…、どういう関係…?