「俺と付き合ってください!」
朝から呼び出されたと思えばこれか。
目の前で頭を下げている名前も知らない男子生徒を見ながら冷静にそんな事を思う。
「どこにですか?」
首をかしげながら聞く。
「え?あ、えっと、じゃあ今度映画でも…」
すごく戸惑ってるなあ
「じゃあまた機会があれば」
そう言ってその場を去る。

「ミク冷たすぎ」
どこからやって来たのか、笑いながらオトが隣に並んだ。
「だって別に好きですって言われたわけじゃないんだよ?他にどー答えるのよ」

「それにあんなのに付き合ってる暇ないし」
小さく呟くと
「そうだね、じゃあ今夜から始めますか!」