「真宵、あんたは不思議な力を持って生まれてんねん。代々鳥辺野家に伝わってる力や。」
「うん!真宵、大きくなったらはや兄みたいなる!」
「ほんまか?ほんなら、お兄と真宵の約束やな」
10歳の時はや兄とした約束を私は未だに覚えてる。



「古藤日愛(ことうひより)さんあなたの未練は何ですか? 宜しければ、私にお手伝いさせて下さい。」

これが16歳になった私。

「ありがとう!私・・・好きな人に告白してないことが未練何です」

日愛が答える。

「じゃあ、告白して成仏しましょう」

「はい。助かります」


まさかこれが私の今後を狂わす歯車になるだなんてこの時は気づいてすらありませんでした。