自分の席に着くと、隣の席から声が聞こえた。
「隣、岡崎かー!これからよろしくな!」

声がした方を向くと、隣の席になった大宮君が人懐こい笑顔で私に話しかけていた。

「うん、よろしくね」

大宮 伊織君。
明るい性格で誰にでも優しい彼は、男子とも女子とも仲が良くてみんなの中心になるような存在だ。
あまり笑わない、友達も多くない私とは正反対の人。
背が高くて運動も出来て、女の子からも人気がある。
今まで近くの席になることがなかったから大宮君とはあまり話したことはない。

お隣さんだし、仲良くなれるといいな。
そんな事を思いながら、私は1日を過ごした。