ノンフィクションな恋

3年前 -9/8-


「なに、そわそわしてんの?」
「え、そわそわしてないけど...」
「莉花って超分かりやすいよね〜」
「え...ホントに?」
「うん。あ、森河くんだよ」
「あ...。」

そこには学ラン姿の森河くんがいた。
私の学校の制服はブレザーだから
学ランはとても新鮮だ。

「...かっこいいね。」

私は誰にも聞こえない小さな声で呟いた。


結局、私たちの青隊は優勝できなかったけど
私には達成感があった。


運動会後、後片付けをしている時
ふと、森河くんを見ると
とても疲れた顔をしていた。

森河くんは人前では笑顔しか見せていないけど
きっと影では誰よりも頑張っていたのだろう。

でも、私はそんな森河くんに
「お疲れ様。」の一言も言うことが出来なかった。


「.....意気地なし...。」