この空間に物怖じしない彼は
慣れた様子で料理を注文し
先に届いたワインのグラスを突き出した。
律「乾杯しましょう。」
青葉「ああ、はい。」
きっと、値の張るワインなんだろうけど
味なんてしなかった。
出来る事なら逃げ出したい。
今すぐ家に帰ってリキヤステージを
セーブして、参考になるかは
分からないけどカイトステージを
やり込んでからもう一度会いたい。
律「昨日、父から聞きました。
青葉さんのお父様は
会社を経営されてるそうですね。」
青葉「ええ、まあ。
会社と言っても小さな会社ですけど。」
律「とても気さくな方ですね。
僕も一度お会いした事があるんです。」
青葉「あー、外面がいいだけですよ。」



