3次元の恋~オタクの恋物語~


中に入ると裏切らない光景が
目の前に広がった。

話す前から分かる。
この人と私は絶対に合わない。

席に着き渡されたメニューを
見てみたけど全くもって分からなかった。

そもそも私はフレンチ料理なんて
ほとんど食べた事ないに等しい人間だ。

グッズやイベントのために
食費を削り安い居酒屋で
たまに飲むのがせいぜいな人間だ。

いきなり連れてこられた
バカ高そうなフレンチの
メニューなんて分かる訳がない。

律「どのコースにしますか?」

青葉「ああ、お任せします。」

律「お酒は飲めますか?」

青葉「ああ、はい。」