3次元の恋~オタクの恋物語~


ドルオタがバレても大高は
毎日会社に来ている。

女性社員からの評判は上々で
ドルオタを認めた事によって
更に好感度が上がっただとか。

今まで人気者の大高を疎ましく思っていた
男性社員までもが親近感を抱いて
大高に声をかけるようになった。

大高は現実世界でも
上手く生きていける側の人間だ。

そもそも、オタクという
共通点がなければ大高と私は
友達になる事もなかっただろう。

大高がオタクを隠していた頃の
1番の理解者は私だったのかもしれない。
でも、オタクがバレた今。
大高の隣にいるのは私ではないような気がした。