3次元の恋~オタクの恋物語~


青葉「苦しかったりするんです。」

依知「苦しい?」

青葉「乙ゲーが好きって
隠さなきゃならないの。
結構、苦しいんですよ。」

依知「...まぁ。仕方ねぇよな。
実際、偏見はあるだろうし。」

青葉「大高以外にこんな話
出来る人はあなたが初めてで
何だか...ホッとしました。」

彼はビールをお代りすると私に言った。

依知「つか、その大高って奴は
あんたにとって何なんだよ?」

大高は...私にとって...。
...大切なオタク仲間だ。
それは、揺るがない。

でも、仲間だけど。
大高もオタクだけど。
決定的に違う事がある。

多分それは俗に言う
劣等感というやつなんだろう。