やっぱり、私には分からない。
彼の言う、最悪な恋も。
最低最悪な恋人も。現実も。
全然、分からない。...でも...
そう甘くない世の中だったとしても
彼の言う通り現実の恋は
厳しいものだとしても...少しくらい
夢や希望は持っていたい。
青葉「全然分かりません。
私は、2次元の世界を愛するオタクだから。
...でも、出来る事なら...知りたくなかった。
そんなに辛いなんて...知りたくなかった。」
彼は小さなため息をつきながら聞く。
依知「あんたさ...何で
乙ゲーが好きなんだよ?
つか、いい歳して乙ゲーに
うつつ抜かしてていい訳?」
何度も聞いた、その言葉を。
友達も母親も。皆が口を揃えて言う。
在り来りなセリフを。



