青葉「見たくなかったんじゃないですか?」
依知「何を?」
青葉「風祭 ユリヤの傷付く姿を
見たくなくて私に頼んだんじゃないですか?
...だって、辛いですよ。
別れを決意したにせよ
好きだった人の涙を見るのは。」
経験した事がある。
もちろん、ゲームの中で。
青葉「私、初めはタカヤ推しだったんです。
でも、どんな選択肢を選んでも
タカヤとは辛い別れしか
待ってなくて...泣きました。
バッドエンドを迎えるたびに。
オタクなんで、現実の事は
分からないけど、誰かの涙を見るのって
やっぱり辛くないですか?」
依知「あんたさ、いい様に解釈しすぎ。
俺とユリヤの恋は最悪だよ。
あんたが思ってるほど
恋愛って綺麗じゃないから。
最低最悪の恋人が最悪な別れ方をした
場面にあんたはたまたま遭遇した。
それが現実だ。」



