3次元の恋~オタクの恋物語~


てゆーか、こっちの方も
勢いで返事してしまったけど
私、この人と何話すんだろう。
絶対に共通の話題があるとは思えない。

ここは秘密の花園の話?
いや、さすがにそれはキモイか。

この人が私をオタクだと
知っていても、大高じゃあるまいし。
話を聞いてくれるとは思えない。

依知「何か食いたいものある?」

青葉「いえ、特に。」

依知「じゃあ、行こう。」

やっぱり彼はリキヤとは
似ても似つかない。
ぶっきらぼうな彼に着いて行くと
1軒のお店の暖簾をくぐった。

紫吹「いらっしゃい。」

依知「シブさん。
ビール2つといつもの。」

紫吹「はいよ。」

このお店の常連らしい彼は
慣れた様子でカウンター席へと座る。