3次元の恋~オタクの恋物語~


怒ってないかな?呆れてないかな?

背中にいくら問いかけても
答えは返ってこないけど
何度も繰り返した。

大高の本心が知りたいと。

遥希「ありがとな、柿谷。」

前を見ながら大高はそう言った。

返ってこないと思っていた
返事が返ってきたせいか
何だか、とてもむず痒かった。

嬉しいよりも...何かもっと...。
ゲームとアイドルの話以外で
初めて大高と心が繋がった感じがした。

青葉「何?気持ち悪い。
あーあ、大高に先越されたな。
オタバレは最高の自由だよね。」

遥希「いっそ、柿谷も
この流れに便乗して
言えばいいんじゃない?」