百瀬さんとの恋も。南雲さんとの恋も。
始めようと思えば、いつでも
始める事が出来たのに。
でも、いつも何かが引っかかって
流れに身を任せられなかったのは
大高の存在があったからだ。
いつでも、私は大高を失いたくなかった。
時に気持ちが揺れ動く事はあっても
最後の最後には大高だった。
一緒にイベントに行けなくなるのが
嫌だったのは、大切なオタク仲間が
いなくなるからじゃなかった。
大高と一緒に居られなくなる事が
嫌だったんだって...分かった。
大高が初めて怒った日。
大高に無視された日。
...悲しいと思った。



