百瀬さんの表情はとても晴れやかだった。
天気の良い朝にカーテンを
開けた時みたいな。
清々しくて晴れやかな表情だった。
依知「大高と待ち合わせしてんだろ?
もう、行けよ。」
青葉「でも、私は百瀬さんの…」
依知「今、ここであんたが
選ぶべき選択肢は1度も振り返らず
大高の元へ走る事だ。それ1択だ。」
乱暴に私を立ち上がらせた
百瀬さんは背中を押した。
青葉「...百瀬さんと出会って
色んな話をした日々。
とても楽しくて幸せでした!
本当に...ありがとうございました!」
振り返るなと言われたから
背中越しにそう伝えた。
依知「おお。幸せにな。」
背中越しに返ってきた
その一言が胸の奥に染み渡った。



