ーガラガラ 居酒屋の扉を開けると 百瀬さんが片手を挙げた。 依知「よ!お疲れ!」 青葉「お疲れ様です。」 店長さんが顔を覚えてくれたのか 百瀬さんが注文してくれていたのか 分からないけど、すぐにビールが届いた。 やっぱり百瀬さんは 乾杯する事なくビールを飲んだ。 ふぅと短い息を吐くと ポケットから何かを取り出す。 依知「つか、悪い。 俺、今日があんたの誕生日だって事 さっき知ってさ。好きな人の 誕生日知らないなんて ダメな奴だな、俺。」