学生の頃に何度もその姿を見てきたから。
昨日まで仲良くしてた人達が
次の日から1人の子を無視したりって
珍しい事ではなかったから。
律「高校は父に言われた通り
有名な私立高校へと入学しました。
僕はもうここでは友達など作らない。
そう決めて、いつも1人で過ごしてました。
だけど、僕の事を放っておかない人が
1人そこにはいました。
分かりやすく言うならば才色兼備な
学級委員長です。彼女はいつも
僕の事を気にかけてくれました。」
南雲さんの高校時代なんて
正直、全く想像がつかない。
制服姿も。教室の片隅で
1人ぼっちな姿も想像つかない。



