3次元の恋~オタクの恋物語~


律「中学生の頃、僕には親友がいました。
ある時、親友が警察に捕まったんです。
やってもいない罪を着せられた。
僕はカッとなって警察署に乗り込んだんです。
親友を助けるために、その日は
僕と一緒にいたと嘘をついた。」

そんな風に怒りを露わにする
南雲さんの姿は正直、想像出来ない。

だけど、人を大切に出来る南雲さんの事だから
有り得そうな話だなと思った。

律「結局、別の人間が捕まって
親友は無実だという事が証明された。
でも、次の日から一言も
口を聞いてくれなくなりました。」

青葉「どうしてですか?」

律「父が話をしに行ったそうです。
僕との縁を切ってくれと。
僕も同じ事を言われました。」

どうして、そこで引き下がって
しまうんだろうとは思わない。