3次元の恋~オタクの恋物語~


律「僕は僕を嫌いになる。
父の言う通りに生きるために
必死に努力して、いつも父の
喜ぶ顔を見るためだけに生きてきた。
でも、上手くいかないと父は本当に
残念そうな表情をするし
期待に応えられない度に僕は
少しずつ、僕を嫌いになった。」

駅前で抱きしめ合った私たちへの
周囲からの視線は痛かったけど
今は、そんな事、気にならない。

聞きたい。知りたい。
南雲さんの事を。…これが最後だから。

律「僕がダメな人間だから。
父の期待に応えられないから。
父にあんな表情をさせてしまう。
その時に僕は気付いたんです。
上手くいかない原因は全て...
感情のせいなんだと。」

青葉「感情ですか?」