青葉「南雲さんは、尊敬する人の
期待に応えようとずっと頑張ってきた
人間です。堅くもないしロボットでもない。
人の心が分かる優しい人です。
...だから、ちゃんと…息しましょ?」

私の胸に顔を埋めながら南雲さんは言った。

律「僕は本当に父を尊敬しています。
父の言う通りに生きれば
全てが上手くいったんです。
...ああ、また...青葉さんに
気持ち悪いと言われますね。」

青葉「言わないですよ。
もう今は思ってないです。
聞かせて下さい。南雲さんの話。」

そっと体を離した南雲さんは
私を見つめる。

律「...でも...嫌いになる。」

青葉「誰をですか?」