俯きながら震える肩。
ああ...何か...小さな子供みたいだ。

青葉「...でも、立ち向かうべきです。
叫ぶべきです。本当の自分を
曝け出すべきです。お父さんに
カラスは白色じゃないよって
ちゃんと言うべきです。
勇者じゃなくても最強の武器を
手に入れてなくても戦うべきです。
本当の南雲さんを知って貰うべきです。」

律「...青葉さん...。」

初めて南雲さんの事を抱き締めた。
これまで、体が触れ合う事はなかった。
手すら繋がなかった。

でも、真冬の夜に薄着で
放り出された子供みたく
南雲さんが震えてるから
抱き締めるしかなかった。