青葉「...空気は...読むものじゃなくて
吸うものですよ。南雲さん。」

律「え?」

南雲さんは私の
突然の言葉に本当に戸惑っているようだった。

青葉「南雲さんはロボットじゃないです。
南雲さんは南雲さんです。
やりたいようにやるのが
1番いいです。...南雲さん、今
ちゃんと空気...吸えてますか?」

でも、すぐに私の
言わんとする事が分かったのか
少し驚いた表情を浮かべた後、俯いた。

青葉「私は、ずっと苦しかったですよ。
会社ではオタクだって事隠してるの。
好きなものは好きって言いたい。
オタクの何が悪いの?趣味なんて
個々の自由でしょ?って思いながらも
言えなかったのは...知ってるからです。
オタクだってバレれば
必ず好奇の目に晒される。
変な噂を立てられる。…怖いですよね。
明日から自分の居場所がなくなっちゃうの。」