3次元の恋~オタクの恋物語~


根岸「...ごめんなさい。」

岸本「香苗?どうしたの?
こんな人に謝る必要ないって!」

根岸さんは大きく首を振った。

根岸「柿谷さんの言う通りです。
私、今まで振られた事とかなくて
初めて大高くんに振られたから
ちょっと困らせてやろうと思って
言ってしまったんです。
大高くんがそんな思いで
隠してるなんて知らなくて
傷付けました。本当にごめんなさい。」

でも、きっと、現実世界でも
諦めなければハッピーエンドを
目指す事は出来る。

青葉「私の方こそ。
失礼な事を言ってすみません。
根岸さんは、オシャレですよ。
嘘じゃなくて、いつも受付に
座ってる根岸さんの事を見る度に
オシャレな人だなーって思ってました。
好きなものを好きって言える
根岸さんは羨ましいです。」

少し涙ぐんだ彼女は
もう一度頭を下げた。