家に帰った私は久しぶりに
ゲーム機の電源を入れる。

リキヤと付き合って2ヶ月。
今日は記念イベントの日だ。

ああ、私はどこかで選択肢を間違ったんだ。

目の前の画面には
バッドエンドへと続く道の
フラグが立っていた。

リキヤは言った。

リキヤ『君が明日も
会いたい人は誰なの?』

...私が明日も...会いたい人。

大高。百瀬さん。南雲さん。
私は誰に会いたいんだろう。

大高は...私の事を誰よりも
1番分かってくれてる。
否定されなかったのは大高も
同じオタクだったからじゃなくて
大高が優しい人だったから。
気負いなく話せる。
何でも話したいと思う。
大高の言葉に私は何度も
喜んで、時たま胸がキュンとした。