3次元の恋~オタクの恋物語~


でも、その幸せを。その日常を。
初めに壊したのは大高だ。

青葉「...だって、大高が言ったんじゃん。
3次元を変えたいって。
だから、私もそうしなきゃって
思ったんじゃん。
今更、そんな無責任な事言わないでよ。」

大高の告白から全てが変わった。
私の毎日は変わった。

大高のせいだなんて言いたくないけど。
あの言葉がなかったら
きっと今でも私は…幸せだった。

遥希「...妥協とかじゃないから。
柿谷が同じオタクだからとか。
手近な人だったからとか。
そうゆう気持ちで
告白した訳じゃないから。
俺、柿谷が俺の事を庇って
根岸さんに怒ってくれたあの日。
柿谷の事、好きだと思ったんだよ。」

どうして告白されたのか。
何故、相手が私だったのか。
ずっと分からなかった。