3次元の恋~オタクの恋物語~


なんとなく、真っ直ぐ帰る気になれなくて
徒歩でも帰れる距離だけど
駅のベンチに座り何本も電車を見送った。

駅にいたって百瀬さんが来る訳でもないのに。

遥希「ああ、はい。
その件でしたらお任せ下さい。
明日、またご連絡させて頂きます。」

轟音の合間から
耳馴染みのある声が聞こえた。

辺りをキョロキョロと見回すと
スーツ姿の大高がいた。

青葉「大高!」

私と同じようにキョロキョロと
辺りを見回した大高は
私の姿を見つけると笑顔で手を挙げた。