3次元の恋~オタクの恋物語~


依知「あ、おう。久しぶりだな。」

百瀬さんの返答ぶりからして
知らない仲でもないらしい。

紗菜「嘘!何年ぶり?
めっちゃ懐かしいじゃーん!
てか、この間、りょーやんから聞いた!
今、社長なんでしょ?東京組だよね?
私もこっちいるから今度飲みに行こうよ。」

東京組…って事は、百瀬さんの
地元の友達なのかな…?

依知「ごめん。斉木。今は…」

隣に座る私に、ようやく気付いたと
いう風な素振りを見せながら
両手を顔の前に合わせ可愛らしく謝る。

紗菜「あ!ごめんね!彼女?」

依知「いや、彼女じゃないけど。
...好きな人。」