3次元の恋~オタクの恋物語~


愛想笑いが板についた学生時代。
乙ゲーと出会う前から私は
リア充とは程遠い人間だった。

恋人と別れて死にたいと嘆く人の
気持ちも、恋人と喧嘩して
泣き喚く夜も経験した事がなかった。

20歳の成人式。そこで出会った
乙ゲーに全てを教わった。
でも、それはリアルじゃない。
全部、全部、夢の世界で妄想だ。

青葉「すごく悲しい出来事も
死にたくなるくらいの辛さもない。
何にもない。私には。
平凡って言葉がお似合いの
普通の人だったから
よく、分からないです。」