律「言ったじゃないですか。
僕はこれから、父の笑顔ではなく
君の笑顔が見たいと。
父の方には僕から話します。
青葉さんのお父様の会社も僕が助けます。
だから安心して下さい。」

南雲さんのそんな笑顔は初めて見た。
この笑顔なら大丈夫。そう思えた。

青葉「...ありがとう...ございます!」

情けないけど。迷惑ばかりかけるけど。
ワガママを言うのなら
大高の言う通り。
納得のいく答えを見つけたかった。

間違えたくない。1つも。
ハッピーエンドへと続く道を
時間をかけて選びたい。

律「また、連絡します。
今日はもう遅いので帰りますね。」

青葉「…はい。」

考える猶予がない現実だからこそ
百瀬さんの想いも南雲さんの想いも
私の想いも大切にしたい。

後悔しない一択を選びたいんだ、私は。