律「青葉さんの言う通りですよ。
僕は空っぽなんです。
空っぽだから、僕はずっと
父の言う通りに生きてきました。
僕には青葉さんのように胸を張って
好きだと言えるものがないんです。
貫き通したいと思う大切なものも
ありません。だから、ずっと
僕は楽をしていたんだと思います。」
青葉「…楽ですか?」
律「父の言う通りに生きていれば
父は喜んでくれる。
その笑顔が僕の生き甲斐でした。
でも、今は君の笑顔が見たい。
そう思うけど...ごめんなさい。
僕にはその方法が分からない。」
青葉「それですよ。」
律「え?」
青葉「期待に応えられるのって凄いです。」



