3次元の恋~オタクの恋物語~


律「青葉さん。無理を
する必要はないですよ。」

鍵をなかなか開けない私に
気を遣ってくれたのだろう。
南雲さんは申し訳なさそうにそう言った。

青葉「いえ。どうぞ!」

目には目を。歯には歯を。
誠実には誠実を。
私も、きちんと誠実をお返ししよう。

意を決して鍵を開け電気をつける。

私の部屋をぐるりと見回した後
南雲さんは言った。

律「何か違うグッズにすれば
良かったですね。」

青葉「え?」

律「僕がさっき渡したグッズ。
やはり、青葉さんは持ってましたか。」