3次元の恋~オタクの恋物語~


青葉「そっか、良かった。」

遥希「電車、もうすぐ来るぞ。」

青葉「うん。そうだね。
じゃあ、また明日。」

じゃあなって言って笑った大高の笑顔は
紛れもなく晴れやかなもので
今度こそ本当に安心した。

大高なら大丈夫。
1ヶ月も経てば、また新しい
推しを見つけて手間隙惜しまず
追いかけ続けるだろう。

…だって、それが大高 遥希だ。

3駅先の自宅の最寄駅に着き
徒歩数分の道を
スキップ交じりに歩いた。

マンションが見えてくると
そこには、南雲さんがいた。