青葉「別に…いいけど…。
大高、恋愛映画なんて見たっけ?」

遥希「見ないな。普段なら。」

青葉「じゃあ、何で?」

遥希「この映画、取引先が
撮影協力してるんだって。
話合わせるためにも
一応、見とかなきゃだし。
チケット2枚あるし。
柿谷がこれ見たいって言ってたの
思い出して誘ってみた。」

青葉「ええ、私、そんな事
言ったかな?覚えてないけど。」

遥希「さすがにこれを1人で見に行く
勇気もないから、お誘いしてる訳ですよ。」

青葉「そりゃあ、ご丁寧にどうも。」

何だよ、その返答!と言いながら
大高は愉快そうに笑った。