依知「…なあ。」
そう思うけど、自然と足が止まった。
依知「俺ら、これで終わり?」
大高の恋心が失われたこの場所で
思うべきではない。でも…
大高が願ってくれた
最後の願いを叶えたい。
何よりも私自身、百瀬さんとの
エンディングは
ハッピーエンドを迎えたい。
青葉「…今度、いつ飲みに行きますか?」
依知「いつでもいいけど。」
青葉「来週の土曜日なんてどうでしょう?」
依知「…うん。」
青葉「じゃあ、19時に
いつもの居酒屋で。」
百瀬さんの顔を見る事なく
その場を後にした私は
大高の家へと向かった。



