3次元の恋~オタクの恋物語~


私でも驚く。数回しか会った事は
ないけど、百瀬さんがこんな風に
怒る声を聞いた事はなかったから。

歩き始めた大高もその声に足を止めた。

依知「俺はな。お前になんか
会いたくなかったよ!!
だからこそ、自分で別れを告げずに
女に別れ話しに行って貰った。
お前ともう二度と会わない為にな。」

ユリヤ「じゃあ、何で?
突然、楽屋訪問なんて頼んできた訳?
もう1度話してもいいなんて言った訳?」

依知「いいか、ユリヤ。
お前は、ファンがいなきゃ
イベントにも参加出来ない。
LIVEだって出来ないし
俺がこうしてお前を声優に起用する事もない。
俺は、お前がちゃんとファンを
大切に出来る奴だって知ってるから
仕事を回してるんだ。昔の恋人だからとか
そうゆうんじゃなくて、昔はちゃんと
ファンを大切にしてただろ?」