3次元の恋~オタクの恋物語~


出口へと向かって行く人混みを
掻き分け、百瀬さんの前まで
連れて行くと、大高はほんの少しだけ
嫌そうな表情を浮かべた。

依知「大高。」

遥希「…はい。」

依知「ユリヤに会わせてやる。来い。」

遥希「…え?」

戸惑う大高の腕を百瀬さんが引っ張る。

百瀬さんが関係者パスを
係員の人へ見せると私たちも
すんなりバックヤードへと
入る事が出来た。

風祭 ユリヤ様と書かれた紙が
貼ってある扉の前で足を止めると
百瀬さんはノックした。