3次元の恋~オタクの恋物語~


キッチンには最低限の家電。
リビングにはソファとテレビと
机と少し大きめの書棚。
整理整頓された空間が
目の前に広がる。

青葉「てゆーか、いつ来ても
大高の部屋ってオタク感ないよねー。
あの大量のグッズとかどうしてんの?」

遥希「うん?あー、あれな。そっち。」

大高が指差した部屋の扉を開ける。

ーガチャ

...なるほど。これは...すごい。
1ヶ所に集約されると
なかなかの迫力だ。

遥希「あからさまに
引くのやめてくれる?」

青葉「いや、引いてはないけど。
例にも漏れず、私の部屋も
似たようなものだし。」

何だか少し見てはいけないものを
見てしまった気がしてそっと扉を閉める。