3次元の恋~オタクの恋物語~


依知「あんた、それでよくそんな奴の
言ってる事、信じられるな。」

青葉「思い当たる節があるんです。
うちの両親。気持ち悪いくらい
仲が良いんですけど、時より
喧嘩する事があって...それはいつも
父の会社の事でした。
私が知らないだけで両親はずっと
大変な思いをしてたのかなって。
今になって気付かされたんです。」

彼は残りのビールを飲み干すと
ふぅっと短く息を吐き。

依知「金が必要なら用意する。」

青葉「どうしてですか?」

依知「あんたの事が好きだから。」

真面目な顔で冗談を言った。