依知「いや、酷くないですか?って
言われても...あんたの中で俺
どんだけ悪役なんだよ。」

青葉「私、めっちゃムカついたんです。
百瀬さんに。今の言葉聞いて思い出しました。
とにかく大高の事、オタクとか
言わないで下さいよ。」

あーと言いながら頭を掻きむしった
百瀬さんは、もう一度ビールを飲む。

依知「つか、あんたさ。
今度のイベントも来るんだろ?」

青葉「はい。大高がチケット
取ってくれてるんで。」

依知「今度からさ、そのチケット。
俺が用意してやるよ。」

青葉「え!何でですか?」

依知「大高も面倒くさいだろ。
あいつ、いつも企業枠で取ってるから
多分誰かに頼んでると思うよ。」

青葉「そうなんですか?」

さすがは大高。
どんだけ、風祭 ユリヤが好きなんだよ。

ブラックバタフライのためなら
努力も手間暇も惜しまないと
言っていたあの言葉は本当だったんだ。