(ここ、どこだろう)

目に入ってきたのは、広い草原に木々や花などが、道に沿って並んでいる。

道はちゃんと整備してあって、真っ直ぐ伸びている。

振り向けば、白を基調としたとても大きな城が建っていた。


今の状況を例えるなら、ファンタジー世界に入った。

そんな感じだ。



「–––ぁ、–––––。」

「–––––ょぉ、––––ぇ–––」

話し声が聞こえる_が

『?』

何を言ってるのか聞こえない。

それでも、人がいることは確かだ。


(それにしても、ここ何処?)


何故か、この景色や、あの城が懐かしいく感じる。

夢という感覚は一応あるにはあるが、初めての光景に見覚えがあった。