私たちは、要も入れて、大体4人で過ごす。いわゆるグループだ。


高1の時から、綾乃は私の気持ちを知っていて、綾乃と大輝が付き合い始めた時ぐらいから、大輝も私の気持ちを知った。

二人とも、応援してくれてる。

……上手くいってないことも知ってるけど。



「綾乃ぉ…」
「いや、俺は?」



いつもと変わらない温かさに、私はどうしようもない気持ちになり、綾乃に泣きつくと、大輝がツッコミを入れる。

……って、綾乃がいるのに、私が大輝に抱きついたらダメでしょ。


でもそれも冗談で、私を励まそうとしてくれてるんだよね。

昔からの付き合いだもん、知ってるよ。


大輝は、昔からお兄ちゃんみたいで、すっごく優しくてかっこよかった。

だけど、よく漫画や小説なんかでつきものな、幼なじみ同士の恋愛感情……なんてものは、お互いなくて。いや、間違えた。皆無で。

最初、綾乃や要は、私たちが付き合っているんだと勘違いしたらしい。


綾乃とは、高校入ってから仲良くなったけど、一番の親友だと思ってる。

中学の時まではなかなか、気が合う人とか心地良い人がいなかったけど、高校に入って綾乃や要と仲良くなった。

同性でこんなに仲良くなったのは、綾乃が初めて。だから、接し方がよくわからない時もあるけど、それでも嬉しいし、仲良くしたい。これからも。