「柊、あちらのご両親に会ったの?」

「あぁ、付き合った日に、夕食もいただいた。

俺にあの子があなたを守ったから今、君は生きているの。

と言ってくれて美月ちゃんの仏壇にお参りもしたんだ・・・」

「そうだったの・・・。」

「だから俺に出来る償いをしたいんだ。

きっと葉月の親は償いはいらないというだろうけど、保育園の時、救ってくれたのは美月ちゃんだから。

なぁ、親父、お袋、大学ではなく専門学校だったら家から通える。

そっちじゃダメか?」

「柊、なりたい職業があるの?」