「ただいま」

「おかえり、ねぇ柊、彼女いい子だね」

「あぁ、姉の美月ちゃんもな。

この容姿だけで近寄って来た子達とは違ったんだ」

「そう、まだ、6月だけど、ちゃんと話し合いましょう」

「わかった」

部屋に戻り、『連れて来れなかったな』と呟いた。

夕食後、両親と3人になった。

弟は部屋に行かせた。

「親父、お袋、やっぱり、俺は大学より就職したい」